登山用品 teku_teku の ブログ

「登山用品teku_teku」は 福島県福島市にある 小さな登山用品店です。

2017年02月

吾妻連峰 大沢下り/teku_teku登山部
2/26(日)日帰り

日々バタバタしていてさっぱり山の予定も立てられないでいたが前日に思い立って大沢下りに行く事に。
寒冷前線の通過で天気も今一つの予報だが行ける時行っとかないと、山は逃げないがタイミングはドンドン失っていくしジャブを出しとかないとストレートも打てません。

とりあえず朝ラッセルM氏と大沢駅で待ち合わせ私の車をデポし天元台へ、私達が行くからと根拠無く安心感を持って加わる人が必ずいるのだが何故だろうかというくだらない話で盛り上がりながら移動。私は膝悪でもはや人の面倒なんて見れるパワー無いしラッセルM氏は迷い癖があるというのに、皆さんわかっているのかな~。

P2260110(1)
天元台で他のメンバーと合流しロープウェイ/リフトを乗り継ぎゲレンデトップへ。
P2260111(1)
リフトの稼働を少々待ったが何とはなしに天候が回復してきたような・・。
P2260113(1)
中大巓へ登っていく。一昨日降った雨でガリガリの上に新雪でスリップ注意。
P2260114(1)
下方は遠望も利く。
P2260115(1)
が、稜線は全く視界無し。甘くなかった。
P2260116(1)
雨で樹氷はかなり落ちてしまったようだ。全然見えないけど。
P2260118(1)
先頭はかなり見えません。酔っぱらってしまう状態。具合悪い・・。
P2260120(1)
紆余曲折、やっと視界が開けた。僅かな時間だったが美しい景観が見られて良かった。
P2260123(1)
結局視界が無いとろくに滑れずルート探しに終始するので割り切ってシールを付けっぱなしで移動すべきだった。シールを剥がせば視界がないとどうしても下がってしまうしシール着脱の時間もかかる。ちょっと反省。
P2260130(1)
明月荘は雨で雪下ろしされた感じだが全てが凍り付いていて入る気にもならず小屋の横で昼飯。
視界があったのもつかの間、雪が降って視界も悪くなってきた。
P2260133(1)
さて、滑りますか。ラッセル隊長、その手袋で大丈夫なのは凄すぎます。
私は半日くらいでダメです。穴掘り用に持ってはいますが・・。
P2260134(1)
稜線はガリガリか新雪のまだらだったが樹林帯に入るとかなり軽くて良い雪が吹きだまっている。
P2260136(1)
雪質は最高!けっこう楽しめた。やはり視界無くちょっと沢に寄りすぎて反省。
P2260137(1)
下がってきても軽い雪質はかわらず板はよく走る。快適!
P2260140(1)
林道まで下がってバンバン板が走るのはめずらしい。
P2260142(1)
板が走ると緩斜面も楽しい。
P2260145(1)
樹が電線2カ所程倒してました。
P2260147(1)
奥羽本線の線路に滑り降りて終了。右に入るとこ間違って戻り余計な運動しちゃいました。
デポ車で天元台に戻り解散、お疲れ様でした。吾妻の中では日帰りで行動できる最長くらいのルートかなと思います。
視界無く、また準備不足でルート取りに反省する事が多かったので好天の時にまた来たいと思いますが雪質と天気はなかなか一致しないとは思うのですが。


八甲田山/teku_teku登山部
2/18(土)~20(月)2泊3日

恒例の八甲田ツアーです。
昨年は1泊2日の弾丸だったのですがもう少しゆっくりしたいと思い贅沢に2泊3日で行ってきました。

深夜2時にteku_tekuに集合し東北道を北上、八幡平を過ぎると雪道になるのはいつもの通り。
天気も冬型荒れ模様なのでロングなツアーは無理と考えロープウェイ利用で足慣らしにショートなルートを検討。
P2180002(1)
少しはツアーに出ようと色々考えるが、
P2180007(1)
山頂部は強風で視界無し。とても楽しくツアーできる状況ではない。
P2180013(1)
少し高度を下げると見えるのですがねえ。
P2180024(1)
樹林に入ると穏やかで雪も良い。
P2180032(1)
結局ロープウェイ周辺を滑って1日目は終了。一瞬晴れ間も見えた。
雪は非常に軽くてさすが八甲田という感じです。
P2190059(1)
泊まりは酸ヶ湯温泉。
P2190090(1)
P2190086(1)
P2190088(1)
湯治部はこんなです。炊事場もあり便利。私はひなびた感じの湯治部が好きです。

P2190062(1)
2日目は酸ヶ湯ツアーに入ってみました。
P2190065(1)
しかしながらやはり上部の天候が荒れていて視界無く強風。
結局ロープウェイ周辺で終わりました。ちょっと残念ですが雪は非常に深くて軽く滑りは良かったです。
P2190073(1)
下に降りてくると晴れ間も見えるのですがねえ。
樹林帯はスキー履いて膝くらいまでありました。

P2200092(1)
3日目も似たような天気なのでルート画策しながら滑ります。
P2200096(1)
やはり上部は強風で視界悪く近場で良い雪を探します。
P2200098(1)
P2200100(1)
樹林帯の雪はなかなか良い感じ。
P2200106(1)
結局2本目上がったところで強風のためロープウェイ運休になってしまいモッコと寒水沢滑って終わりました。
最後の寒水沢はたまたま居合わせた地元のシーズンパス持ったおじさんに案内してもらって良い斜面を滑れました。真っ白強風だとさすがに地元の人達の感覚には到底かないません。

今回は荒天で長いツアーには出れませんでしたがその分深く軽い雪を味わえ、しかも3日間とも滑れて当初想定していた極悪の天気よりは良かったかな~というところです。
酸ヶ湯湯治も最高でダメ人間になりそう・・。1週間もいたら社会復帰できなくなりそうです。

迷沢 箕輪山系/teku_teku登山部
2/14(日)日帰り

2月の半ばだというのにバタバタと仕事をしていて体調は最悪。例年1~2月は各メーカーの展示会シーズンで毎週のように東京出張しているのがストレスの要因なのですが、もう来シーズンの冬物を発注しているのです。各社はその受注状況によって生産に入り秋に入荷してくるわけですのでまあ仕方ないスケジュールといいますか・・。

で、熟慮したわけでもなく天気も悪そうなんで近場の迷沢を下から登る事にしました。
朝早く出れないというとラッセル隊長のM氏が快く先に行ってラッセルしてくれているというので非常に安易な感じ。ちょっと風邪っぽくてテンションも上がらず、山のツワモノRさんの長引いていた風邪をもらったような気がします。丈夫な人のひく風邪なんで私なんかイチコロな感じがしますが。

迷沢の入口に車を止ると既にM氏の車があり1時間以上前には歩き出している感じ。
準備してトレースを追うとなんか感じが違うような・・、ラッセル隊長!ルート違います!で無線やら電話やらLINEなんかで連絡を取ろうとジタバタしていると慣れないスマホで間違い電話をかけちゃったりして・・、で本人も間違いに気付いて修正していることが判明、まあパワーには問題ない人なんで無理にトレース追わず通常のルートで途中合流と考えました。これが違う人だったらきっとトレースを追ったでしょう。修正中にブリッジ抜けたらマジやばいんで。

P2120004(1)
前日のトレースはほぼ埋まっていて膝ラッセルで登る。テンション上がってきた。
P2120007(1)
熊棚だか宿木だか判別つきません。
P2120012(1)
急斜面を登りきると薄日が差す。
P2120018(1)
途中で脇から出てきたトレースを発見。きっと修正してきたラッセル隊長に違いない。
ここまでフルラッセルでいい運動になりました。この先は泥棒します。
P2120020(1)
いた~!昨日大沢~栂森を一人で登ってきたというのになかなか追いつかなくてすみません。
で、このあと二人で登ってたら後続を置いてけぼりにしてあやうく行方不明者を出すところでした。
風強く視界が悪い時は登りでも気を付けなければなりませんね。

1450位まで登って天気も悪いんであっさり戻り決定。今日は粘りません。
下りはあっという間でした。

P2120021(1)
あらためて近場の山だからと安易に行くのはヤバいと学びました。

日曜なのに店休んでいてすみません。
山屋が山行かんではダメでしょ~と思ってますが、開いてない山屋もどうなのよとは認識しています。
最近比較的若い年代で一緒に山に行く仲間がほしいという話を良く聞きます。旅行会社のツアー登山やプロガイドのガイド登山が非常に増え、山岳会の年代がだんだん高くなっているという事と無関係ではないように思うのですが、苦労の上の充実感や自分の力で登るというそもそもの登山の楽しみを少しでも伝えられるよう週末の山行を増やしていければと思っています。
店の営業とは相反するのでどれだけできるかはわかりませんが・・。


皆様お疲れ様です。

さて、今さらですがよく聞かれ説明しているスキーシールの取り扱いについてです。
スキーシールはきちんと管理していない楽しめないばかりかトラブルの原因にもなりかねません。
シールというのはアザラシの事ですね。昔はアザラシの皮を使っていてシールスキンとかスキンとも言っていました。現在はナイロンやモヘアを使っています。モヘアはヤギの毛ですね。

大事なのはグルー面(接着面)の管理です。
山で使用したシールは必ず濡れています。濡れている時は特に暑い所を避けた方が無難です。
暑すぎる室内や車のヒーターのそばは避けましょう。

そしてゴミの付かない所で干します。ヒーターやストーブのそばは避けます。
P1300098(1)
チートシートやイージースキンセーバーは剥がして干します。
くれぐれもゴミが付かない所で、暑い所は避け、ストーブやヒーターのそばは避けます。
2~3日以上は干した方が良いです。1晩くらいだと湿気が抜けません。私は1週間くらい干しっぱなしです。

で、山に行く時にチートシートやイージースキンセーバーに貼って持っていきます。
私はグルー面どうしを貼り合わせる派です。何か挟むのは面倒くさいんで・・。
でも剥がすのが大変なのでイージースキンセーバーなんかは使いやすいと思います。

夏場の保管ですがしっかり干してからグルー面どうしを貼り合わせるのが無難です。
チートシートやイージースキンセーバーを挟んだまま保管してはいけません。
そしてジップロック等に乾燥剤を入れ涼しい所で保管して下さい。決して暑くなるところに置いてはいけません。

で、この管理を怠るとグルーがベトベトになってしまいます。
一度ベトベトになってしまったグルーは貼替するしかありません。
個人で塗りなおす為にチューブや缶やシート状のグルーも販売していますし、預かって作業することもできます。
私が作業する時は電熱スクレーパーでグルーを剥がして再度シート状のグルーを熱圧着します。
あまりやりたくない作業なので皆さんきちんと管理して長持ちさせてください。普通に管理していれば5年くらいは持つと思います。
ベトベトが板に付くと滑らなくてせっかく苦労して登った斜面を楽しめませんので。

グルーを使ったシールはどれも管理が悪いとベトベトやカピカピになります。以前はカピカピタイプが多かったのですが最近はベトベトタイプが増えたように思います。
アクリルベースやシリコンベースのものはベトベトにもならず管理は楽ですが雪が挟まってしまうと接着力が極端に落ちてしまいます。
物には必ず長所と短所がありどちらが良いとかダメとかというものではありませんが、それぞれの特性を良く理解して扱う事が必要です。

ちなみに板も干した方が良いです。
P1300105(1)
P1300106(1)
金具の状態などをチェックして必要に応じてワクシングしておきます。
雪の付きやすい箇所にはシリコンスプレー等が有効です。

P1300108(1)
ブーツはインナーとインソールを抜いて干します。シェルのバックルは締めておきましょう。
足の冷えやすい人、インナーやインソールが湿気っていませんか?

趣味の道具は愛着をもって手入れをすると長持ちしてトラブルも少なくなります。
道具の手入れ等でわからないことがありましたらお尋ねください。

↑このページのトップヘ