7/8(日)
吾妻連峰

雨予報だったので遠出せず、マイナー登山口から入山し吾妻のコマクサ探し。
貴重な群生地だと思うので場所は内緒で。

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二階堂匡一朗氏の吾妻山回想譜/追録の中に「イワウメを尋ねて」というという項目があります。
この中で昭和38年に二階堂哲三氏が山と渓谷社のアルパインガイド吾妻/安達太良/磐梯山を執筆したとあり、発売されて間もなく滑川温泉の御主人から内容の誤りを指摘されたという事が記されています。
「・・・珍貴な品として吾妻のないものは、コマクサ、イワウメ、イワヒゲ、ヒナウスユキソウ、クロユリなどが挙げられる・・・」これについて滑川の御主人よりの手紙で伊藤弥十郎氏、二階堂匡一朗氏が峠駅よりイワウメ、イワヒゲを確認しに行き吾妻に生育している事が分かったと記されています。

以前、浄土平や一切経にコマクサを移植したという話を聞いたことがありますが私はいつの頃か知りません。
現在、浄土平や一切経の人目にふれる所にはコマクサはないとかと思いますが移植したのが事実であれば根つかなかったのか盗掘されたのだろうと思います。一部天狗ルート付近にあるという話もありますがこれがそもそもあったものなのかどうかも私はわかりません。

今回の群生地はそもそも吾妻にあったコマクサなのか誰かが移植したものか分かりませんが移植したにしては道路からも登山道からも離れていて踏み跡も全くなく不自然な感じはします。
私も今回雨予報で遠出しなかったので探しに出掛けてみました。季節的にもタイミング良かったので。

私にはこのコマクサ達の歴史はわかりませんが貴重な群生地がいつまでもあり続けるよう願っています。